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SHORT STORY のライブを初めて観たのは2014年のMATSURIにSTUPID PLOTSが参加させてもらった時だった。3本のギターとコーラスワーク、圧巻のステージングでステージから伝わる熱量がハンパなくて圧倒された。そしてそのあと何度か一緒にライブをさせてもらったりPUNK合宿GIG Vol.6では地元に来てもらうこともできた。どのライブでもその熱量が落ちることは無い。「次があるか明日が来るかなんて分からないんだから今日が最後であってもいいように全て出し尽くす」そう感じさせるほどの熱いライブ自体がひとつのメッセージになって刺さってくる。常に全身で、全力で、観る人の胸を撃ちまくるギターヴォーカルの超君にいろいろなことを話してもらった。

( TEXT : Shogo Yamaguchi (ROADSIDE RECORDS . STUPID PLOTS )  2021 )

Q : Shogo Yamaguchi ( ROADSIDE RECORDS / STUPID PLOTS )

A : 超君 (  SHORT STORY / LIFE IS WATER BAND / OMOHIDE-KYO )

(Interview date: October  2021 )

Q1. 自己紹介と今やっている音楽活動(バンド・ソロ)について教えて下さい。

A. 超君です。 SHORTSTORYでギターとボーカルを。LIFE IS WATER BANDではギターをしています。OMOHIDE-KYOという名前で弾き語りもしています。 よろしくお願いします。

Q2. コロナの状況も長引いてきました。この間バンド活動やプライベートどのように過ごしてきましたか?

A. SHORTSTORYの活動はほとんどできなくなりました。時間はあるのでひたすら曲を作り音源をつくる準備をしていますが、メンバーの家庭や勤め先の状況の関係で、肝心なスタジオ練習すらできない状況です。ライブの目処も立ってません。

現在はその代わりにLIFE IS WATER BANDというバンドの活動がメインになっています。ライブも練習もそこそこできていて、昨年は『いつかはれたひに』というミニアルバムも出せました。ライブしたい気持ちはLIFE IS WATER BANDにぶつけられるのでかなり助かってます。

プライベートは、ほぼ家でずっとネットフリックスですかね。自粛期間終わってからはライブ行けない代わりに近所の映画館に行く事が増えました。

Q3. short storyを始めた頃のシーンはどんな感じでしたか?また90年代のシーンをどんなふうに見ていましたか?影響を受けましたか?

A. SHORTSTORYとして活動を始めたのは多分2002年あたりです。set you freeというイベントの規模が全盛期くらいの頃で90年代の名残で先輩方のシーンがまだまだ盛り上がっていたと思います。

少ししてから八王子のピースオブブレッドの周りで僕らと同年代の当時の若手メロディックバンドのシーンのようなものができ始めたり、西荻でもダッシュボード主催のピンポンパンクというイベントに僕らと同年代のバンドが出てくるとようになり、そのバンドたちが中心にシーンみたいなものは少しずつできはじめていた感じはありました。

90年代のバンドからの影響といえば、僕らも初期はHUSKING BEEやTHUMBやSHORT CIRCUITのコピーをしていましたし、僕個人では別でWATERCLOSETのコピーを中心にしていたバンドにも参加していたのでめちゃくちゃ影響受けていると思います。

あまりにも大きかった90年代のシーンがある故、ブッキングなどでライブハウスに出ても90年代のバンドが作った式たりや文化も多く残っていて、その中で嫌な思いもたくさんしました。個人的には憧れもあったけど、憧れられない部分もあったように思います。

Q4. short storyでは英詩ソロOMOHIDE-KYOでは日本語詩で歌っていますね。どのように意識していますか?

A. SHORTSTORYは90年代の英詞のバンドの影響が大きいので長年、なんの迷いもなくそういうものとして歌詞は英語で作ってきました。 逆にOMOHIDE-KYOは日本語で弾き語りをしたいと思って始めたので日本語です。 SHORTSTORYは英語、OMOHIDE-KYOは日本語と決めているので、単純に英語と日本語という事以外に何も意識はしていないかもしれません。

​【SHORT STORY】

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​【OMOHIDE-KYO】

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Q5. LIFEというコンピレーションの企画をしましたね。素晴らしい企画だったと思います。どんな想いで企画しましたか?

A. ありがとうございます。思ったよりバンド活動が長くなってきたせいか、僕らの周りには家庭を持ったり、転勤したり、様々な理由でバンドをすることができなくなった友達がたくさんいて、ある時期からその友達たちがまたバンドやりたそうにしてるのをsnsで度々見かけるようになりました。そんな彼らと何か一緒にできる事ないか考えはじめたのがコンピを企画したきっかけです。周りをよく見渡してみたら自分も含め、キャリアの割にはなかなか納得いく活動ができていない状態(くすぶっている状態)のバンドがあまりにもたくさんいたので、そんな同じような境遇のバンドもたくさん巻き込みたいと思いました。

最近は年齢的にコンピに誘われることもほぼ無くなったし、参加できても若いバンドの中に混ぜてもらったりするので、自分たちの参加意識みたいなものが薄れてしまいます。なので、今回は全参加バンドが参加できてよかったと思ってもらえるものにして、このコンピが今後活動していくきっかけの一つになってくれたらという思いを特に込めて企画しました。

​【V.A. CD / LIFE】

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​【LIFE  Release Live Flyer】

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Q6. LIFEに収録のshort storyのLIFEは名曲だと思います。ここでは(初?)日本語詩になっていますが想いを聴かせてください。

A. ありがとうございます。 先にも言ったように、SHORTSTORYの歌詞は英語と決めてやっていたので特に日本語にしたいという気持ちはないです。これまでもいろんな人から日本語にしたら?と何度も言われてはいました。それで裏では何度か日本語の曲にも挑戦はしています。でも英語でやると決めているのもあって個人的にはSHORTSTORYでは日本語をつけるとなんかしっくり来ない気がしていて、踏み切れず、いつからかそういう意見には耳を傾けることをやめていました。

しかし、2018年のMATSURIの時にアペイジオブパンクのギターのセトが僕の所に来て真剣に「日本語の曲が聴いてみたい」と話してくれた事がありました。普段なら聞き流すんですが、僕らの初期から仲良くしてくれて長年近くで見てくれてたセトから言われたのでなんか響いてしまって、それがきっかけで日本語にもまた挑戦してみようかなと思うようになり、LIFEという曲を作りました。実際、日本語にしてみたら少し反響があったので、今は時々は日本語詩にも挑戦はしたいと思っています。

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Q7. 初めてバンドを組んだのはいつごろでどんなバンドでしたか?またこれまでのバンド遍歴も教えて下さい。

A.  はじめてのバンドは、中2の頃で地元の同級生と組んだGLAYのコピーバンドでした。その後は、

・地元の別の同級生とハイスタなどのコピーバンドにちょこちょこ参加。

・高校2年で文化祭に出るために軽音楽部に入ってTHUMBのコピーバンドを結成。

・高校の卒業式の翌日あたりに、軽音楽部の同級生とスタジオに入ってSHORTSTORYの前身バンドのようなものを結成。

青春パンクや西海岸のメロコアなどに憧れる暗黒期をの経て、現在のSHORTSTORYとなる。現在に至る。

・SHORTSTORY結成時期にa single wordというWATER CLOSETに憧れる男女混合メロディックのバンドに参加。

1年くらいして脱退したと思います。このバンドを辞めたメンバーがSHORTSTORYに参加したりもしてるので言わば当時の兄弟バンド的な感じです。その後は、

・2006年あたりからSHORTSTORYの別ユニットとして、ギターのヒロシとBONJOURを結成。

アコースティックでほのぼのとしたショートチューンを連発。アルバム一枚、スプリット二枚、ミニアルバム一枚をリリースして解散。

​【SHORT STORY】

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​【BONJOUR

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・2015年あたりにSTARVINGMAN、THE SENSATIONS、ゆうなりのメンバーと結成したThe Yesterdaysに参加。

古き良きいいメロディーを奏でる素敵なバンドです。カセットが一本出てます。

・2016年にDIEGOのボーカルのLIFE IS WATERの手伝いを始める。

程なくしてそれがそのままバンドになり、LIFE IS WATER BANDを結成。どんなバンドかはPV見てください。

 2019年からMY SHOES MY CAPのメンバーの超赤い幻のお手伝いもしてます。

​【The Yesterdays 】

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​【LIFE IS WATER BAND】

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Q8. short storyを始めた頃(orバンドをやり始めた頃)夢や目標はありましたか?

A. とりあえず後先は考えず、ヤバいライブをしようとしていたのは覚えています。とにかくバンドでライブをたくさんやりたい気持ちだけで目標とかはなかったかもしれません。

Q9. 現在の夢や目標はありますか?(バンド、音楽活動、またプライベートでも)

A. バンド的にはご時世的にも活動状況的にもなかなか難しいとは思いますが、パンパンの小さなライブハウスでぐちゃぐちゃになってライブがしたいです。またあの光景が見たいので音源を作りたいです。 プライベートでは新しい事を始めてて、その中の何かを形に残す事が目標です。

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Q10. 人生においての重要な5曲(またはバンド、音源単位でも)を教えて下さい。その曲についての思い出やエピソードも教えて下さい。

A.

・GREENDAY / nimrod. 高校時代の思い出のすべてです。全曲コピーもしたし、GREENDAYがかなり自分の方向性に影響してると思います。最近うまくもないギターで参加するバンドが増えて感じたのはこのアルバムに出てくるシンプルなギタープレイの使い回しで自分は乗り切ってるなと感じます。

・FIFTEEN / SWAIN'S FIRST BIKE RIDE 初めて一曲目の「Intentions」を聴いた時のあの衝撃は忘れられません。音も良くないし、下手なのか上手いのかもわからない。とにかくぶっ壊れそうな状態で暴走し続ける原付きバイクのようで、あのドキドキした気持ちは特別でした。まだ、あの気持ちを追い求めてます。

・DERANGEMENTS:FOUR TOMORROW split 聴きすぎてCDは傷だらけです。両バンドとも完璧。正直これにまだ憧れてます。悔しいくらい憧れてます。あとなんだかんだある時期からこの2バンドのライブはほぼ観に行ってました。FOUR TOMORROWはま

だ一応現役なのでこれからも見にいくでしょうし。笑 今からでも7インチにして欲しいくらい好きなsplitです。

・アイドルネッサンス / 前髪がゆれる今のところ僕が最後に推したアイドルグループの最初で最後のオリジナル曲が4曲入った音源です。こちらについてはA PAGE OF PUNKがだしているZINE「LRights inthe dark」に個人的な想いは全て書いてあるので興味があれば是非。冗談じゃなく、どういう気持ちで歌と向き合うべきか改めて考えるきっかけになりました。ある意味ひとつの理想形がここにはあった気がして、今の僕にはすごく重要な一枚です。

・広末涼子 / ARIGATO! たぶん一生、このアルバムを引きずって生きていくと思います。そういう存在がブルーハーツでもピストルズでもなく、広末涼子なのが僕という人間なのだと思います。聴きすぎて何がいいとか何に思い入れとか最近わからなくなってきたけど、とにかく僕はこのアルバムにずっと囚われています。多分これからもずっと。

Q11. これまでに観たライブで特に印象深いライブを3つ挙げて下さい。思い出やエピソードも教えて下さい。

A.

・大合奏会でのFOUR TOMORROW。 FOUR TOMORROWがやっていた大合奏会というMATSURIの前身にあたるイベントでのトリのFOUR TOMORROWのステージは全部印象に残ってます。ありがたいことに一回目から見させてもらってますが、FOUR TOMORROWの友達や仲間も、僕ら後輩も、先輩も、お客さんも会場の全員が主役に見えるライブでした。凄い光景でした。特別な空間に見えました。

・2019年のHOW企画でのアペイジオブパンク。アペイジがとあるレジェンドの先輩方から酒を吐かれる手荒い激励をうける瞬間があって見ていて泣きそうになりました。人生で何度もない素晴らしく美しい光景なように思いました。あの場だから成立してて、きっとそれを真似しようとしても同じ感じにはならないと思います。

・ファットレックの25周年ツアーのハイスタ。思い入れのある海外バンドが多数でてたのですが、結局はミーハーな自分。ハイスタのメンバーが出てくると、たまらなく前へと移動を始めるキッズたちに飲み込まれ、どんどん前に流される。気がつくと僕は友達ともはぐれて一人に。あれよあれよとハイスタの演奏が始まると、涙が止まらなくなったのを覚えています。わかんないけど、むちゃくちゃ泣いてしまい、むちゃくちゃ青春だなと思いました。

Q12. これまでやってきた自身のライブで印象深いライブをいくつか教えて下さい。思い出やエピソードも教えて下さい。

A.

・アルバム『ignore the way there is』のレコ発ファイナル。アルバム出して初めてちゃんと回ったツアーは自分たちの未熟さを痛感しました。ツアー中は辛かったし、喧嘩もたくさんしました。そんなこんなでいろんな気持ちを全部をこの日にぶつけたのを覚えてます。それまで可愛がってもらっていたFOUR TOMORROW先輩をちゃんと企画に誘ったのも実はこの日がはじめてで、ライブの後に普段黙ってみてくれてたドラムのミッチーさんから「ただの後輩のライブとして見れなかったくらいよかったし、刺激をもらったよ」みたいなことを言われてすごく嬉しかったのを覚えています。

・1回目のMATSURIでのステージいろいろな都合が重なり、なぜか巡りに巡ってきた大トリ。ドラムも変わったばっかりだったし、自分たち的には決して万全の状態ではなかったけど、ちゃんと役割を果たせた気がしました。すごい体験をさせてもらいました。

・去年のコンピ、LIFEのレコ発。僕個人としては、久々に苦労してつくったコンピのレコ発。当然いろんな思いがグッと詰まって気持ちが入ってました。LIFEの時にみんな歌い出して少し泣きそうになりました。なんかしばらく味わえなかった久々の感覚で、ライブっていいなと思いました。

​【SHORT STORY / ignore the there is Release Tour Final 】

​【SHORT STORY / Matsuri 2012

​【LIFE Release Live digest Movie】

​【SHORT STORY / LIFE】

Q13. 最後に読んでくれた皆さんに一言メッセージをよろしくお願いします。告知もありましたら!

A. 長くなりましたが、僕なんかのインタビューに皆様のお時間をいただきまして、ありがとうございました。 SHORTSTORYはしばらく活動できないと思いますが、長沢さんと作ったLIFEというコンピレーションがまだ在庫があるのと、一応昔作ったFOUR SEASONS epというセカンドデモ音源をコロナ自粛中に、リマスターしたテープを制作しました。もう完成はしていて今は出すタイミングをずっと探ってます。もし出たらよろしくお願いします。 あと最近はLIFE IS WATER BANDというのにも参加しているので興味あればよろしくお願いします。こちらは『いつかはれたひに』というミニアルバムが出てます。

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