【PUNK合宿GIG Vol.1 を終えて】
「PUNK合宿GIG In ICHIRINO」そこには想像以上の楽しさがあった。
自分のバンドSTUPID PLOTSは90年代半ばから活動をはじめ2001年のライブ以降12年ライブをやっていなかった。
解散とか休止とかそんな意識もなく気が付くと10年以上経ったといった感じだった。
2013年にまたライブを再開してから久しぶりのライブハウスで「最近は当時よりライブハウスに人がこなくなった。。。」
という話をよく聞いた。自分のライブには当時からそれほどお客さんはいなかったから(笑)そんなに大差ないだろうと
思っていたけど、確かにそうかもしれない。
ただどんな状況でも自分たちは若いときよりもさらにライブは楽しくて1本1本のライブが忘れられないような満足感があるし、
たとえお客さんが少なくても声をかけてくれるバンドや企画をしてくれるイベンターの人には感謝しかない。
10年以上ライブをしていなかった時期にも、音楽・バンドのことは考えていて自分がどうしてバンドをやっていて
何がしたいかを自分なりに考える時間を持てたことはとてもよかった。
おかげで今も自分なりのハッキリした想いがあって楽しい活動が出来ている。
STUPID PLOTSが再始動できたのは幼なじみのドラム・マスイ、そして今ベースを弾いてくれているGREEPのトオル君のおかげた。
GREEPは若い頃に一緒にスプリットCDもリリースした長い付き合いのバンド。ベースを弾いてもらうようになってから
いろいろ話す機会が増えて、その中で福井や石川で何か面白いことをしたいということはよく話していた。
僕らは田舎「だから」できること、もっというと田舎「しか」できないことをやりたいと思った。
そこで紆余曲折ありながら自然溢れる石川県の一里野高原にある今はカフェとして営業しているUNILAで
パンクの企画をすることが決まった。UNILAのオーナーは前述のGREEPのメンバーでいままでバンドの演奏を
したことがないUNILA店内でPUNKのライブを企画することに賛同してくれた。
大自然の中にあるカフェ(ペンション)UNILAでライブをして、オーナー自慢のおいしいカレーや料理で打ち上げ、
一里野には温泉があるので温泉に入り、冬場はスキー場になるゲレンデを彩る壮大なイルミネーションを堪能して、
そのまま一泊。翌朝はお店自慢のコーヒーとパンで朝食。想像しただけでニヤけてしまうような内容の計画。
参加するバンドはもちろん来てくれたお客さんもほぼ同じように参加できる。
思い出されるのは学生時代の修学旅行や林間学校、そして「合宿」。
企画名は「PUNK合宿GIG In ICHIRINO」になった。
機材はドラムセット、ミキサー、スピーカー以外はみんなで持ち寄って揃えた。僕はその時、中学のころドラムセットや
アンプを仲間と自転車で何往復もして友達のうちの工場に運び込んで練習をしたときのワクワク感を思い出していた。
そして音出しの確認や運営の細かいこのミーティングを重ねて、当日を迎えた。
京都からのゲスト2バンドも、新しいことを始めようと気合が入る地元バンドもライブが本当に最高だった。
打ち上げや温泉などライブ以外のことも計画の段階で想像していた通り、いやそれ以上の楽しさだった。
京都から2バンドを迎えての「PUNK合宿GIG In ICHIRINO」はそこにいたみんなが「最高」と感じたと思う。
内情になるが、この企画では地元参加バンドにもチケットノルマはない。入場はドリンク代のみで、参加バンド・
お客さん・集まったみんなに店の料理や飲み物を存分に楽しんでもらってその飲食代でやってみようということになった。
それはもちろん会場側の理解と協力がないとできないことだ。本当にUNILAオーナーの一緒に面白いことを
やってみようという情熱には感動した。
バンドと会場側の双方が納得がいくようにいろいろな意味で負担をおしつけ合うことのないようにみんなで考え
協力すればどんな状況であっても楽しいことは出来ると確信した。
僕らがやることはまず参加するバンド自身が「楽しい」と思えることをやることだ。どれだけ「楽しかったか」を
他と比べる必要はないし計ることもできない。それは数字で表すことではないし、上手に撮ったSNSの写真で
表せるものでもない。
今後もこうした楽しいことを継続していくうちに、興味を持って参加してくれてそれを共有できる人が
増えていけば嬉しいことだと思う。
長くバンドをやってきて良かったしもっと続けていけたらいいなぁって思わせてもらえた1日(1泊2日)だった。
次の「PUNK合宿GIG In ICHIRINO」には今回来れなかった皆さんもぜひ遊びに来てみてほしい。
2018年9/15(土)「PUNK合宿GIG In ICHIRINO」一里野UNILAの店内には一日中「楽しい」が溢れていた。
それがすべてだと思う。
*BARRELのメンバーが撮ってくれた画像集 ↓
https://www.facebook.com/pg/barrel.kanazawa/photos/?tab=album&album_id=1830780120304128
*この企画があることを知って興味をもってきてくれた人が丁寧に感想を書いてくれていた。とても嬉しい!
そのブログ記事 ↓
https://www.seisyunsanka.com/entry/2018/09/17/164722
Thanks to:
SANHOSE, キーマカリーズとチチワシネマ, STOAT,BARREL, GREEP, Sakura,
お客さん、UNILAスタッフ....関わってくれたすべての皆さん、 and UNILA
TEXT : 山口ショウゴ STUPID PLOTS / ROADSIDE RECORDS