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Sakura

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シンガーソングライターSakura 3rd CD/ETERNAL RIDDLE RIDDLEリリース、

アメリカツアーのことなどを中心に話を聞いた

​​( July 2020 )

Q: ROADSIDE RECORDS  

A: Sakura

Q1. 2020.7/15「ETERNAL RIDDLE」リリースになります。3作品目となりますがこれまでの作品との違い、意識したことはありますか。

A. アコースティックギターと声のみという点ではこれまでと同じですが、メロディーや曲調など幅が広がっていると思います。特に今回はこうしようとかというよりは、毎回その時の自分がやっていることを自然体でやっていて、今回も今の自分を出せていると思います。

 

Q2. 10代最後のレコーディング作品ということで何か意識はしましたか。

A. 作る段階ではそういう意識はありませんでした。この作品は2ndCD以降に書いた4曲をレコーディングしてリリースしようということで計画していたんですが、レコーディング準備に入ってからもう1曲書こうと思って出来たのが5曲目の「Way of Life」になります。そしてこの曲が10代最後の1曲になりました。それまでに書いた4曲と最後にできた「Way of Life」をあわせたこの5曲を10代最後の作品としてリリースできて本当に良かったと思います。

Q3. 収録曲についての説明を聞かせて下さい。

A. 1曲目のClose my eyesは自分が大人になっていく切ない気持ちを書いた曲です。ある時、電車で席に座らずドアの近くに立ってぼーっと外を眺めていた時に、私が乗っていた電車をただ楽しそうに走って追いかけてくる無邪気な男の子が見えました。その時ふとなんだか自分がいつのまにかそんな純粋さを少し遠くから見つめる大人になってしまったような気がしました。その時の寂しいような悲しいような、そんな切ない感情を書きました。

 

2曲目Train Proceedは電車に乗っているひとりの女性のことを歌った曲で一番テンポがある曲です。その女性はどんなストーリーがあってこの電車に乗ってきたのか、そしてこの先どんな気持ちで進んでゆくのかをイメージして書いた曲です。頑張って前に進もうとする歌なので前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

 

3曲目のTroublingが一番前に作った曲で、収録曲の中で唯一まだ福井にいた高校生の時に書いた曲です。1st, 2ndにはない1曲通して指弾きのアルペジオのバラード曲です。自分にとって大切な一歩、そのたった一歩を踏み出す時に感じる不安な気持ちや、憧れの人のようにはなれないもどかしさ。そんな誰もが持つ心の弱い部分をその時の自分の目線で書きました。
 

4曲目Homeはバンドをやっている両親が地元でやっているPUNK合宿GIGというイベントがあるんですが、そこに集まってくれる人達を想って書いた曲です。「Home」といっても生活する「家」のことだけではなく、心の拠り所になっている場所があればその人にとってそこは「Home」なんだと思います。この曲はライブハウスや、ただいつも友達と何気なく集まる場所でも、恋人や家族で大切にしている場所でも、そこに行くと「帰ってきた!」と思える大切な場所の歌です。皆さんにとっての「Home」を思い浮かべながら聴いてほしい曲です。

 

5曲目Way of Lifeはレコーディング期間中に書いた曲で一番新しく、10代最後に書いた曲になります。この曲は先行配信とあわせて歌詞付きのミュージックビデオを公開しました。そのMVは今回も自分で作成しました。その映像と歌詞をみて想いが伝わってくれたら嬉しいです。なのでこの曲はあえて説明は書かないでおこうと思います(笑)。

 

これまでの作品も今作も、皆さんが感じたままに受け取ってもらって、自分のための曲だと思って聴いてもらえたら嬉しいです。CDの歌詞カードには英語詩と和訳も載せてありますのでぜひ歌詞を見ながら聴いてほしいです!

 

Q4. レコーディングで大変だったこなどありましたか。

A. 今回は2日に分けてのレコーディングでした。初日のほとんど休まず通して約12時間は大変でしたがあっという間でした。2日目はある曲のギターではまってしまって1曲のギターだけで数時間かかってしまいました(笑)福井を離れて初めて埼玉のスタジオでのレコーディングでしたがエンジニアさんがとても親切に対応してくれて楽しくできました。本当にお世話になりました。

 

Q5. タイトルとジャケットデザインについて教えて下さい。

A. 今回のタイトル「ETERNAL RIDDLE」は「永遠のなぞなぞ」という意味で一曲目Close My Eyesの詩の中の一節からとりました。いつまで続いていって、そして何をするべきか、答えを与えられていない人生は一生を通して解いていくなぞなぞみたいなものだと思っています。そして一人一人その答えは違うと思います。私自身はまだ20歳になったばかりで、見つけられているようできっとまだまだ分かっていないと思います。いつその答えに出会うのか、もしくはずっと出逢わないままなのか分からないですが、もがいて一生懸命毎日を生きている今がきっと大切な何かなんだと思います。そんなイメージをいつもCDジャケットやTシャツなどデザイン全般をしてくれている姉と一緒に考えて、今回も姉が素敵なジャケットに仕上げてくれました。

Q6. 高校生時代と上京後でなにか変わったことはありますか。

高校生時代は東京にライブで遠征に来ても1日で帰らないといけなかったので、誰かのライブを観に行ったりはできなかったんですが、今は思う存分ライブハウスにライブを観に行けるようになって本当に最高です!見ている皆さんと一緒に拳をあげて泣きながら歌ったこともありました(笑)普段はあまりそんな風にはならないので、心から楽しい時間が増えた気がします。

ライブの面では高校生の時は福井県にいて、父のバンド(STUPID PLOTS)と一緒に県外遠征に行くことが多かったんですが今は東京で自分一人でのライブが多くなりました。当時の遠征ライブは父のバンドのメンバーとの車移動が多かったんですが長時間の移動でもすごく楽しかったです。サービスエリアに寄ってみんなでご飯を食べるのも毎回楽しみのひとつでした。東京はいつも日帰りだったので、現地の滞在時間より往復の移動時間の方が長いくらいでしたが、交代でずっと運転してくれて本当に感謝しています。

Q7. 東京ではどのようなところでライブをしていますか。

A. いろいろなライブハウスでいろんなジャンルの皆さんとやらせてもらっています。パンクバンドの皆さんとやらせてもらえることも多いですし、シンガーソングライターの方とやらせてもらったり、上京するときはライブをさせてもらえるか心配でしたが本当にいろいろな場所で、たくさんの方と一緒にやらせてもらって本当に感謝の気持ちでいっぱいです。Close My Eyes, Train Proceed, Troublingの3曲は最近ライブでずっと歌っていたんですが、ライブ終了後の物販で「これらの曲が入ったCDはありますか?」って聞いてくれることがよくあったのでようやくCDで聴いてもらえるので嬉しいです。4曲目Homeと5曲目Way of Lifeはライブでまだ歌ったことはないので今回のリリースが初披露になります。早くライブで聴いてもらいたいです!

Q8. 昨年のアメリカツアーはどんな経験になりましたか。

A. アメリカでのライブは行くまではどうなるか不安もありましたがどの会場でも受け入れてくれて本当に嬉しかったです。CDを買ってくれたり、わざわざ終わった後に良かったって声を掛けてくれる人がいたり、アメリカでそう言ってもらえたことは自信にもなりました。また今回はほとんど音楽関係の知人宅に泊めてもらって、すごく貴重な時間だったと思っています。本当に充実した毎日で、街の景色や匂い、食べ物や人、暮らし方、本当にたくさん刺激をもらって最高でした。それにシカゴの有名な分厚いピザはやっぱり美味しかったです!持って帰って冷蔵庫に入れておくと、また美味しいんだよ!と言っていてみんなで持ち帰って、次の日も食べました。それもまた本当に美味しかったです!

 

Q9. アメリカでのライブやそれ以外でのエピソードありましたら教えて下さい。

A. ギターを事前にアメリカに送っておいたんですが、最初のシカゴでのライブのリハーサルでギターにトラブルが起きてしまい、スピーカーから音が出ませんでした。そこでシカゴでいろいろお世話になったEVEN IN BLACKOUTSのGubがギターの中を調べてくれて、電源に関わる線が切れていたことが分かりました。そしてGubが、いい案があるから待ってて!とアルミホイルを持ってきてくれて、応急処置をしてくれて音がでました。結局最終日までその状態でやり切れました。本当にGubには感謝です!EVEN IN BLACKOUTSのBiceにもボストンでのライブの企画やオフの観光まで本当にお世話になりました!ボストンの1つのライブとニューヨークはMary Lou Lordの娘さんのAnnabelle Lord-Pateyが企画してくれました。Annabelleのことはインターネットで知って大好きになって、まさかアメリカで一緒にできるなんて思ってもみませんでした。ライブも人柄も素晴らしくて可愛くて本当に最高でした!そのボストンのライブの時にはお母さんのMary Lou Lordさんにもお会いできてライブを観てもらえることもできました。終わった後もお話させてもらえて嬉しかったです!

今回はツアーでお世話になった人たちはもちろん、重い荷物を運んでいたら黙ってスッと手伝ってくれる人がいたり、タクシーを呼ぶのに親切に付き添ってくれる人がいたり、ホテルのレストランの店員さんが母のDESCENDENTS Tシャツに声を掛けてくれたり(笑)本当にいい人ばかりで最高のアメリカツアーになりました。そういえばボストンで生まれて初めて蜂に刺されました!(笑)

Q10. 最後に一言お願いします。

A. 1stはそれまでの私、2ndは1stを含めた私、そして3rdは1stも2ndも含めたこれまでの私自身の全てが詰まっていると思います。今この状況ですが、私の帰る場所は聴いてくださっている皆さんがいて初めてそこに生まれます。一つ一つのライブやすべての経験が自分の人生の意味や答えを見つけるヒントになってくれていると思っています。いままで関わってくれた皆さんに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この作品が皆さんにとって「ETERNAL RIDDLE」を解くほんの少しのヒントとなって寄り添うことができたら嬉しいです。

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