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​【ABOUT STANDING TALK AT ROADSIDE】

2020年3月頃からコロナの影響でライブができないだけでなくメンバーや友人達、県外に住む家族に会うことすらも出来ず、定期的にやってきていた企画PUNK合宿GIGも出来なくなった。いろいろなことが出来なくなったり制限されたこんな状況の中でどんなことができるだろうか。

コロナがどうも長引きそうだと感じ始めて早々にそんなことを考えるようになって、どうせなら出来ないことを悔やんでいないで可能な中で今までやれていなかった面白いことを始めようと思った。

若い頃はライブで語るようなMCをすることはほとんどなかったし苦手な文章を書こうなんて思ってもみなかったけど、歳のせいなのか何かの影響なのか、最近はライブのMCやHPに書いている拙い文章など「音」以外の「言葉」で伝えるということも大切に考えるようになってきていた。

そんなことから、今はライブを共有する場は作れないからみんなの「言葉」を共有する場を作ろうと考えた。

どのような形で言葉を発信しようかと模索しいろいろ考えた結果ROADSIDE RECIRDSのHP内にいろいろな人のインタビューを掲載するという企画「STANDING TALK AT ROADSIDE」を始めることにした。

誰もが安心して集まることが難しい今の状況の中でも出来る活動のひとつとしてこのインタビューの企画に参加してもらって、それぞれの言葉で発信してもらいたいと思っている。ライブを観ることでCDを聴いてみたくなったり知っている曲でも印象が変わって聴こえることがあるように、インタビューなどでその人のことを深く知ることでさらに曲の理解が深まったり興味をもってもらえることもあると思う。

インタビューに答えてくれているみんなとやり取りをしていると、それぞれの音楽・バンドへのこだわりやいろいろな想いが伝わってきてグッとくるものがある。だからこのインタビューは読んでくれた人の心にライブと同じように何か伝わることがあると確信している。

始動したのは2020年11月頃。その直後ありがたいことにTHE VEEVERS &STUPID PLOTS/ SUPER DOOPER SPLIT CD ! のリリースの機会を持つことが出来たことでレコーディングやリリースの作業で忙しくなって、このリリースに合わせてTHE VEEVERSのギターヴォーカルのJASON(ex. FUNBUG. IDENTITY)にインタビューした後、本格的にインタビューのオファーをするのはやろうと決めてからずいぶん時間が過ぎてしまったがそのリリース作業が落ち着いた2021年9月ころからになった。

インタビュー内容はそれぞれのバンド・音楽活動についての質問と、全員への共通の質問の大きく分けて2部構成で考えている。

いくつかの共通の質問のうちのひとつが夢や目標について。これはとてもシンプルな質問だけど自分が25年以上バンド活動をしてきている中、ライブ活動を休んでいた期間があってその時にそういったことを自分の中で考えたり気付けたことがあった。そしてそのことが40歳を超えてからの再始動後の充実した活動につながっている。そんな経験もあってみんなにも思い返してみてほしいと思った。大きくなったら何になりたいですか?将来の夢は何ですか?なんて聞かれるのは子供の頃だったりして大人になってからはどうしても現実的になるし「夢」の話なんて少々気恥ずかしいことだったりする。子供の頃の夢が大人になるにつれて現実的になって諦めてしまったり変わっていってしまったりということがあるように、バンドを始めた頃の夢や目標もある程度経験していくと現実の中に消えていってしまったり変化してしまったりする。それ自体が決して悪いことではないし普通なことだったりするけどインタビューに答えてくれる人にも読んでくれた人にも、もしそれまで深く考えたことが無かったり忘れてしまっていたとしたならこれをきっかけになんとなくでもそのことに気付いてもらったり思い出してもらえたらいいなと思った。

THE VEEVERS &STUPID PLOTS/ SUPER DOOPER SPLIT CD ! リリースに合わせてのMV「What Is Grow Up ?」は歌詞は無いけどそんな思いを込めていてMVの中にそのメッセージを言葉で記し、タイトルにもなっている「What Is Grow Up ?」という一言で表現してみた。

そしてもうひとつ「人生においての重要な5曲を教えて下さい」音楽はそのときそのときの情景や思い出を蘇らせてくれる。初めて買ったレコードだったり初めてバンドでやった曲、影響を受けたり人生を変えてくれた曲、楽しかった時や辛かった時に寄り添ってくれた曲、、、きっとそれぞれ人生の節目節目に音楽がある。インタビューに答えてもらう人にそれを思い出してもらったり読んでくれた人も自分にとっての曲ってなんだろう、と思い出してみてもらえたらいいなと思っている。そして個人的にもみんながどんな曲やバンドや作品に影響を受けたりしているのかどんなドラマがあるのかすごく興味があるから聞きたいと思った。

自分の「これまで」を思い返すことで逆に自分の「これから」が見えてくるのではないかと思う。コロナの状況で先が見え難い今、このインタビューの企画が答えてくれた人と読んでくれた人のそんなきっかけになってくれたら嬉しい。

自分が作っている場所は小さく微力なことだけどインタビューに答えてくれている人の貴重な経験や想いを語ってくれている「言葉」はものすごく深く重く尊いもので「音楽」と何ら変わることはないその人たちの大切な「作品」だ。すでに答えてくれたインタビューの中にもそれぞれのストーリーや想いあってそこから刺激を受けることや共感することなどがあって心に響いてくるものがある。ぜひたくさんの人に読んでもらってそれぞれの受け止め方で感じ取ってもらいたいと思っている。

​そして、インタビューを読んでもらってそのバンドに興味を持ってもらったり、久しぶりに聴きたくなって棚からCDを出してくるきっかけになったり、いつも聴いているバンドがさらに好きになってもらえたりしたら嬉しい。

最後に、こんな地方極少レーベルのインタビューのオファーを受けてくれて大切な「作品」を扱わせてくれているみんなに大きな感謝を。

一日でも早くみんなが安心してライブハウスに集まってライブを楽しみ、このインタビューの続きの話を打ち上げで直接じっくりと聞ける日が来ることを願っている。

TEXT : 山口ショウゴ ( STUPID PLOTS/ROADSIDE RECORDS   November 2021 /  Partial Revised April  2022 )

​INTERVIEW【STANDING TALK AT ROADSIDE】➡ HERE

STUPID PLOTS / What is Grow Up ? & What Did Change ? 

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